P&Aいしかりができるまで


どんな障がいがあっても、安心して地域で暮らしていけるようにしたい!

障がいのある人への良き理解者を増やし、広げたい!

 

 障がい児・者が地域で生活する上で、様々の生きづらさがあり、地域の人たちに障がいへの理解が有るか無いかで、誤解やトラブル生まれてしまいます。

 これまでNPO法人石狩市手をつなぐ育成会では、担当の佐々木さんがP&A北海道の学習会や活動に参加し、P(プロテクション・・・権利擁護)&A(アドボカシー・・・代弁)の運動を石狩市にもということで話し合われてきました。

 平成20年地域活動支援センターえみな開設の時に、活動の柱の一つとして「地域生活支援拠点」を掲げ、その中で「在宅やケアホームでの地域生活支援や当事者の権利擁護・成年後見制度及び地域でのセーフティーネットづくりへの取り組みなどますます重要になっています。これらを進めていく拠点として地域活動センターが、石狩市手をつなぐ育成会と共に役割を果たしていく。」としていました。この間、P&Aプロテクション{(権利擁護)・アンド・アドボカシー(代弁)}の運動を行っているP&A大阪、PAC(千葉)そして、P&A北海道などの活動情報を色々と収集していました。

H16年北海道手をつなぐ育成会函館大会で

 今から8年半前の平成16年8月7日~8日に開催された北海道手をつなぐ育成会全道大会(函館大会)の第7分科会「権利を守る」で、「石狩にも障がいのある人のためのセーフティネットを」をテーマにNPO法人石狩市手をつなぐ育成会 佐々木公子さんが発表した内容は以下のとおりです。
PA北海道にかかわって 

 2001年全日本手をつなぐ育成会、人権擁護委員会と厚生労働科学研究と共同研究の代表白梅学園短期大学教授堀江まゆみ氏から大阪、東京、北海道札幌地区の親・保護者・福祉関係者・教職員関係者の皆様へという呼びかけで札幌にPA北海道ができました。当時から石狩地区連絡員として障がいのある人のためのセーフティネット会議・北海道(PA北海道)に関わってきました。現在、全国に障がいのある人のためのセーフティネットの設置がありました。PA北海道の代表は喜来業康氏です。 月一度事務局会議があり、地域に根ざした活動をするために動いています。協力者会議・本人むけの現況会・SOSコール(不定期ですが年2回目標)・消費者協会・警察(生活安全課)へのアプローチです。石狩市には警察署がありません。石狩市は札幌北署の管轄です。市内には数ヶ所ある派出所のおまわりさんはいつも忙しそうです。このたび石狩市手をつなぐ育成会にセーフティネットの担当窓口ができました。そして、石狩市知的障がい者支援センターの通所授産施設に通所する利用者の保護者会があり、そこにセーフティネットの担当者が(3名)決まりました。石狩市の障がい者のためのセーフティネットといっても、札幌市から通所している方もいます。石狩市のセーフティネットづくりは一歩踏み出したばかりですが、市内の消防署・民生委員・コンビニへ障がい者を理解していただくために動こうと思っています。 たとえ未熟のままでも、前へ進み続けなければいけないのです。地域を巻き込み状況に応じ少しずつ足りない所を補って石狩らしい歩みのセーフティネットが根付けばと思います。

平成22年7月 P&Aいしかり設立の訴え!

 平成22年7月、石狩市障がい者支援センター保護者会主催でPA北海道代表の来喜さんを招いての講演がありました。P&Aとは、「障がい者本人の力を引き出して守る」との意味です。米国などでは、障がい者を施設に閉じ込めるのではなく、地域の中で暮らすという考えが主流となっています。日本でも地域生活移行の考えが少しずつ定着し始めています。しかし、障がい者は物事を理解したり表現する力が弱いため、犯罪の被害者になったり、逆に「加害者」にされてしまうことも多いといいます。そんな状況を改善しようと啓発活動などがP&Aによって取り組まれてきました。

 これまで石狩市内の花川南・北交番には色々と協力を戴いたりしてきましたが、新年度が変わる毎に巡査の方々の異動もあり、あらためて日常的な連携ということで懇談もさせていただいていました。

 今、地域でのセーフティーネットづくりという点で、まずは一つでも具体的な行動を起こそうと、NPO法人石狩市手をつなぐ育成会や石狩市障がい者支援センター保護者会に呼びかけをし、まずはスーパー、コンビニ、ガソリンスタンド、警察、公共交通や医療機関などを対象にP&A大阪が作成した、知的障がいなどを抱える人たちの行動の特徴をイラストで分かりやすく紹介し、コミュニケーション法を伝えるパンフレットの配布・啓発活動を年度内に行って行こうと呼びかけています。このパンフレットは大きな反響を呼び、全国に広がっています。

 地域でのセーフティーネットづくりは、単に障がい児・者だけでなく子供、老人をはじめ地域のみんなにとって必要です。昨今、地域での不審者情報が多くあり、ますます地域生活での安全体制が求められています。

 地域でのセーフティーネットづくりの第一歩として、連携を広げながら取り組みをスタートさせていきたいと考えています。

  具体的にどう取り組むか 

 

1.セーフティーネット・プロジェクト準備会をつくる

  当面、石狩育成会、センター保護者会、支援センターで結成して進めていく。今後、親・保護者、福祉関係者、教職員をはじめ多くの関係者に参加してもらい、柔軟な組織の会としていく。

 ・10月中に第1回準備会の開催をしてはどうか

 ・構成メンバーは、各会から最低2名程度とする。

 

2.当面の具体的活動

 (1)パンフ配布活動

  ・コンビ向けのパンフ配布と協力店依頼を

  ・パンフ作成の資金は、たとえば1口500円のワンコインサポーター活動はどうか。

    コンビにパンフ作成の資金目標は500口程度

(100人いたら1人が1口を5人に協力依頼で可能)

(250人いたら1人が1口を2人に協力依頼で可能)

  ・その後のパンフ活動の資金集めも念頭において継続した資金集めを。

     (別途平行して、民間の活動補助金も検討していく)

  ・コンビニパンフ活動を終えた後の第2弾の活動をも考えていく。

     (たとえば病院関係か交通機関関係など)

 (2)ミニ研修活動

  ・外部講師やビデオを通してのミニ研修

  ・セーフティーネット・プロジェクト結成に向けての準備活動

  ・世話人・協力者を広げる

 

是非、PAI(P&A いしかり)を共につくりましょう。

 

この呼びかけにより

 

 平成22年10月27日にP&Aいしかり設立準備会が以下の団体の参加で発足しました。

 

 特定非営利法人石狩市手をつなぐ育成会

 

 石狩市障がい者支援センター保護者会

 

 (福)はるにれの里 石狩市障がい者支援センター